ディスプレイ

IIYAMA ProLite E2407 HDS-B レビュー

2009年10月18日

IIYAMA ProLite E2407 HDS (23.6インチ、FULL HD)を、価格.com の最安値店から約1万9千円(送料無料)で購入しました。お金を振り込んでから、数日で届きました。
Amazon の方でも同じ値段で売っていた事には、購入後に気づきました。。Amazon のポイントを溜めたかった。。

hako2

届いた箱は、思ったより小さく軽かったです。

内容物

nakami1
ディスプレイ本体と台座、マニュアルです。緑色が見えるケーブルは音声用のミニプラグです。
ディスプレイの上下は写真では逆さまになっています。

nakami2
RGB,DVI,HDMIケーブルが付いてきます。

外観

syoumen
正面。ベゼルが細いせいであまり大きく感じません。右上に張ってあるのはシールなので剥がせます。
左上と、中央下部のロゴの部分が印字になります。全体としてシンプルなデザインです。デジカメの性能のせいで、枠がゆがんでいて、全体像がちょっと違って見える気がします。実際の横幅はもうちょっと長く見えます。(製品ページの写真の方が正確です)

side
横から。置いてみると台座の置行き方向の長さが少なく、以前のディスプレイ(20インチ)より、机の上のスペースが広くなりました。また、見た目より軽く配置換えがすごく楽です。

back
後ろから。コストを抑えるためだと思いますが、ディスプレイは、上下に角度が変わるだけで、横に首を回したり、高さを調整する事ができません。

daiza
触ってみると単なるプラスチックですが、デザインを上手く工夫していて、ベゼルや台座が安っぽくなく、見た目は高級感があります。

switch

電源スイッチ周りです。ベゼルの下部がヘアライン処理されていて、高級感を醸し出しています。電源のLEDの明かりの部分のコントラストが飛んでしまって色が違って見えますが、実際は青色です。

compare
左隣がこれまで使用していた、20.1 インチ(UXGA)のディスプレイ IBM ThinkVison L200p です。ヤフオクでは結構、安価に手に入るのですが、数年前に奮発して7~8万くらいで購入したものです。

ヤフオクで、同じものを落札してデュアル・ディスプレイにしようか。と当初考えたのですが(同じ型番のDisplayが2枚並んでいる方が、見た目的に心をくすぐりますし)「1枚のディスプレイ内にブラウザを2つ並べる事ができた方が便利では無いか?」という実用面での欲求の方が高く、今回のFull HDのパネルを選択しました。

ちなみにUXGAの画面サイズ(1200x 1600)は、ブラウザを2つ並べる。という使い方には横幅が狭すぎて実用的ではありません。
横幅は、iiyama ProLite 23.6 インチ (1920 x 1080) の方が大きいのですが、表示部の縦の長さは、20インチの ThinkVison (UXGA 1600x 1200) の方が長いです。

okuyuki
ProLite E2407HDS の方が台座の奥行きが少ないため、壁に押しつけた時に、机の作業域が大きく取れる様になりました。

画質や使い勝手について

画質の調整機能

購入後は、自分の目に合うように調整が必用になってくると思います。デフォルトの設定では明るすぎました。
また画質調整のメニューですが、価格.com の評価でも画質の調整の評価が低くなっていますが、調整機能は、あまり使い勝手の良いものではありませんでした。
理由は、ディスプレイベゼルの下の方にボタンがついているので、ボタンの位置が座った状態の位置から見えず押しにくいのと、ベゼルの下部のヘアライン処理部に書いているスクリーントーンが、暗めの部屋では殆ど見えず、どの辺りにボタンがあるのか手探りになってしまいます。

image
写真では、ボタンのシルク・スクリーンは、はっきり見えていますが、蛍光灯の下では認識するのは困難です。
大半の人は、一度調整してしまえば、滅多に使わない部分なので、これらのボタンの目だたなさは、逆にベゼルがすっきり見えて良いと思っています。調整機能自体は十分なメニューがあり、マニアな人でなければ自分好みに調整する事が可能だと思います。

視野角

上下方向の視野角が多少狭く、白いページを表示して、注意深く見てみると、画面の上の部分が若干暗く、下に行くほど明るく見える事があります。

ただ、人によっては言われないと気づかないと思われるレベルで、この記事を書いている時点で1日くらい使用していますが、自分でもこのレビューを書いていてよくわからなくなってきました。普通に使っている分には大半の人は気づかないかもしれません。
私は、ThinkPad X61 を使用していますが、ThinkPad X61の液晶ディスプレイと較べてみると、ThinkPad の液晶の方が視野角が狭く、Note PC等のモニターで視野角が気にならない人であれば、この液晶でも視野角は気にならないと思います。

一方、昔から持っている  IBMThinkVison L200pの場合は、IPS方式の液晶でかなり横から見ても、立ち上がって斜め上から見ても、机の上に置いた状態で床に寝転がって見上げてみても、視野角はほとんど気になりません。
IIYAMA ProLite E2407 HDSの方は、TN方式の液晶で、机の上に置いている限りは視野角は気になりませんが、床に寝っ転がってディスプレイを見上げると、画面がかなり暗く見えます。

shitakara
左:IPS方式の ThinkVision L200p
右:TN方式の ProLite E2407HDS
床に寝転がった状態で、見上げる形で撮影。

keyboard
左:IPS方式の ThinkVision L200p
右:TN方式<の ProLite E2407HDS
机の表面の高さから撮影。キーボードが大体目線の高さ。TN方式の ProLite は、まだ、若干、画面が青みがかって見えます。
但し、椅子に寝そべった状態で撮っているので、通常はこの高さからディスプレイを見ることは無いと思います。

mesen
左:IPS方式の ThinkVision L200p
右:TN方式の ProLite E2407HDS

ほぼ、目線の高さでカメラを構えて撮った写真。TN方式の ProLite が青みがかっている様に見えるのは、ThinkVisionの方がバックライトが多少劣化しているせいか黄色成分が入っているためです。
実際にはどちらの画面も綺麗で、ProLite E2407HDSの方が白くてフレッシュな画面に見えます。

uekara
左:IPS方式の ThinkVision L200p
右:TN方式の ProLite E2407HDS

机の椅子から立ち上がった状態から一枚。写真では画角を取る(写真に両方のディスプレイを収める)ために、少し画面から離れた位置から撮っていますが、実際に椅子から立ち上がった距離で見ると、画面との距離がもう少し近くなり液晶面に対する角度も大きくなるので、ProLite の方はまた画面が少し暗く見えはじます。
一般に使うと思われる、画面正面から上方向に向けての視野角では画像の変化が無いように作られているようです。
横方向の視野角は45度くらいだと多少変化は出てくるものの、暗くなるというより色合いが変化するという感じで、わざわざ実験してみるまで横方向の視野角の変化は、殆ど気づきませんでした。もともと横長で、正面から見ても両端に対しては視野角が大きくなるので、横方向の視野角は大きくなっているように思えます。

ざっと比較してみると、ProLite E2407HDS の方は、TN液晶で視野角が或程度限られているものの、普段ユーザーが良く見そうな方向の視野角は広く取られていて、普通に使っている分には、視野角の狭さに気づかないと思います。
今回はたまたま手持ちの液晶が IPS方式の液晶で比較対象があったために、視野角の違いに気づきましたが、比較対象がなかったら、「液晶は普通こんなもんだよ」と思っていたと思います。

分析のためにいろいろ書いてしまいましたが、この視野角が気になるか。と言われると、個人的には気になりません。実用上も意識する機会は無いと思います。

個人的な総合的な評価を付けてみましたが、以下のような感じです。

発色・全体の画質 star2star2star2star2star2 5
視野角 star2star2star2star2halfstar2 4.5
デザイン starstarstarstarstar 5
サイズ starstarstarstarstar 5
付属品 starstarstarstarstar 5
機能 star2star2star2star2whitestar2 4
価格 starstarstarstarstar 5
満足度 starstarstarstarstar5

「機能」でstarを4つにしたのは、机の上に置くとディスプレイ位置が若干低くなるので高さ調整機能があると嬉しいな。。と言う事で、starを4つにしてみました。ただし、私が持っている高さ調整機能のあるディスプレイで高さが調整できる範囲は3cm程で、高さ調整で自分の満足のいくものもそうありそうに無いので(できれば5cm~10cmくらい動いてくれるといいかも・・)、こういった場合は、本体に高さ調整機能を求めるよりはディスプレイアームを考えた方が良いのかも知れません。

-ディスプレイ

Copyright© エンジニアの何でもメモ帳 , 2024 All Rights Reserved.