HDDから SSD へ移行するために、Windows 7 のシステム全体をバックアップして、オリジナルのHDDから、オリジナルよりサイズの小さいSSDにリストアした時のメモ。
もちろん移行元のHDDの使用量は、移行先の SSD の全体容量より小さい必要がある。
この例の環境は以下の通り
OS:Windows 7
移行元:320GByte の HDD 、データの容量は 127GB(但しパーティションは320GByte)
移行先:300GByteのSSD
移行元のデータの容量は 127GBで、十分 300GByte の SSD に入るサイズ。
ここでは以下の手順で移行した。そのままコピーできればいいのだが、この方法は中継用に外付け USB が必要。
PCに標準の HDD (320GB) → 外付けUSB(1TB) → SSD(300GB)
中継用に使った外付け USB は、ここでは 1TB のものを使ったが実際には1TBの容量は必要無い。コピー元の HDD のデータ容量 + 多少の余裕(恐らく)があれば良いようだ。
パーティションを縮める
移行元のパーティションのサイズを、移行先のHDDのサイズより小さく縮める。
HDDのデータを丸ごと別のHDDに移行するには、移行元のWindows の「システムイメージ」のバックアップを取得して、それを移行先にリストアする。
このケースの場合は、データの容量は 298GB-171GB=127GB。「システムイメージ」のバックアップメディアの容量としては127GBしか求められない。が、パーティションのサイズが 298GBである事は「システムイメージ」に記憶されている。
(※このHDDのスペックは320GByte だが、リカバリー領域などがあり、Cドライブのパーティションのサイズは 298GByte)
データ容量としては127GByte でも、リストアする時は298GByte のパーティションを作成しようとするので、298GB以上の容量を持った HDD にしか戻せない。
そのため、移行先の HDD に合わせて移行元のパーティションを小さくしておく必要がある。
(ちなみに 298GByte のパーティションでも 300GByte の SSDには戻せなかった。余裕を見る必要がある)
注意が必要なのが、Windows 7 に標準で「ボリュームの縮小」という機能が搭載されている。
が、この Windows の標準機能は、空き容量があったとしても、殆どボリューム(パーティション)が縮小されない。そのため 3rd パーティーのツールを使った方が無難である。
(「Windows の機能でもできるのでは・・・」と思って試行錯誤したが、"デフラグ"をした後でも上手くパーティションを縮めてくれない。時間を浪費してしまった。)
ここでは、フリーのツールの「Mini Tool Partition Wizard Home Edition」を使用。
使い方は、Gigazine さんの記事が詳しいのと、結構簡単なのでここでは省略。
注意点としては、パーティションを縮める時は、移行先のSSDのサイズより多めに縮めておく。縮めすぎた分は、リストア後、リストアしたSSDに合わせて広げる事が出来る。
パーティションを縮めたら、今度は縮めた状態で Windows7 の機能を使ってシステムイメージを作成する。
Windows7 のコントロールパネルから 「システムイメージ」を作成する。
無事パーティションを縮小したら、「システムイメージ」の作成を行う。
「システムイメージ」とは、OSのシステムやユーザーのデータを含んだ全て。HDDの(空き容量以外の)イメージの事。
(後述するがこの「システムイメージ」は、その語感とは違い、単なるデータで HDDのイメージコピーでは無いのでブートはできない)
コントロールパネル→「バックアップと復元」からアクセスできる。
「システムイメージ」の保存先を聞かれる。
PCのHDDの使用量と同じ量を求められるので、PCの HDDより容量の大きなポータブル HDD が必用。(DVDでは何枚にもなって大変なので実用的では無さそう)
ここでは、外付けのUSBディスクを「システムイメージ」の作成先に使用。一家に1台あると便利なので大きめなのを一個買っておいても良いと思う。
このシステムはCドライブしか無いので、Cドライブだけが表示されている。
「システム修復ディスク」の作成
「システムイメージ」は、HDD上に取られたデータなので、それだけではブートできない。
そのため、ブートに使うための「システム修復ディスク」というのを一緒に作ってあげる必要がある。
※ここで、HDDから DVD-R ドライブに USBをつなぎ替える。
DVD-R ドライブをつないだら、メディアを入れて、「はい」をクリック。
DVD-Rドライブがきちんと認識されれば表示される。「ディスクの作成」をクリック。
容量を確認してないが、DVD-Rでなくても、CD-R でも行けるかもしれない(未確認)
別のHDDにリストアする
移行先のHDDを PC にセットして、「システムイメージ(USB HDD)」と「システム修復ディスク(DVD-R)」を準備する。
DVD-R から起動出来るように BIOSをセットアップしておく。
DVDドライブに「システム修復ディスク」を導入して、マシンを起動する。
BIOSによってメニューは異なると思うが、DVD から起動しますか?というような事を聞かれるので、Enter を押す。
「システム修復ディスク」から起動しはじめる。ここは普通に「Micorosoft IME」を選ぶ。
「以前に作成したシステムイメージを使用してコンピューターを復元します」を選ぶ。
「システムイメージ」を保存していある USB HDD を接続。この時点で DVDドライブは外してしまって大丈夫だった。もうメモリ上に読み込まれている模様。
「システム修復ディスク」の役割は、リストアするイメージを選ばせる所まで。
接続した USB UDD 内にはいろいろなデータも入っていても、その中から Windows 7 の「システムイメージ」を見つけてくれる。
きちんとメモしていないが、「システムイメージ」に含まれているパーティションのサイズが、リストアしているマシンのHDDのサイズを超えている場合、ここで「システムイメージ」が見つからない。
パーティションを多めに縮めてあるので、リストアしたHDDのサイズめいっぱいに広げてあげる。
パーティションを広げるのは、Windows の管理ツールで問題無い。