実は、先週は、使っているThinkPadのHDDがおかしくなり(H/W的な障害では無かったものの、OSをおかしくしてしまいました）起動できなくなってしまいました。
仕事がどっぷりとパソコンに依存してしまっているので、パソコンが上がらなくなると、仕事がストップしてしまいます。（メールも見られないし、スケジュールも分からない）
そのため、OSと基本S/Wを導入した緊急用のHDDを必ず持つことにしていて、久々にそれを引っ張り出す事になりました。
いつもは、これをThinkPadに差し替えて、とりあえず仕事を開始し、仕事をしつつ、最新のデータのバックアップを少しずつ戻す様にしています。(データのバックアップは、家のネットワーク内のLAN-Diskに自動的に取るようにしています）
↑Disk自体が生きていたので、未バックアップ部分の最新データは、外部ディスクとしてマウントして救出しました。HDD用のウルトラベイ・アダプターも私の必須アイテムです。年に1～2回の活躍なのですが、重宝しています。
使っているディスクの仕様は以下の通りです。
■いつも使っているDisk (2.5inch) :
HGST SATA 200GByte 7200rpm (HTS722020K9SA00)
■緊急用のDisk (2.5inch) :
Seagete SATA 100GByte 7200rpm (ST910021AS)
久々に緊急用のHDDを引っ張り出したので、CrystalDisk Mark というソフトウェア(凄く丁寧に作られているS/Wです）で、ベンチマークを計ってみました。
両方ともThinkPad X61 の内蔵ディスクとして測定しました。
実は、Cドライブに Writeアクセスを行うので、データを破壊するのでは無いかと思って、Webを検索したのですが、実績も有るようで大丈夫そうです。私のドライブも今の所、大丈夫です。（実は過去に自分が、そういうソフトを作成してCドライブを破壊した事があったりします。。）
結果は以下の通りでした。
■Seagete SATA 100 GByte 7200rpm (ST910021AS)
■HGST SATA 200G Byte 7200rpm (HTS722020K9SA00)
同じ 7200rpm の製品でも、HGST の 200GByte の方が、シーケンシャル Read で見ると、47%程高速になっていました。512KByte のブロックでも40%以上高速です。
HGST 200GByte 7200rpm のデータとしては、こちらの方が T61pで測定された様なのですが、もうちょっと大きな値が出ていました。X61のH/W的な問題で多少、頭打ちになっているのかも知れません。
※ちなみにブロックサイズが大きい程、速度(MByte/sec)があがるのは、データを読み書きするためのプロトコルのオーバーヘッド少なくなるためです。ブロックサイズが小さいと、細かなブロック毎に「これはReadの命令です」の様な命令部分を毎回、データにくっつけるため、流れるデータ全体に対する制御部分のデータが比率が大きくなってしまい、実質的に転送されるデータ部分の量が下がります。
確かに体感上も、HGST 200GByte の方がかなり早く感じます。シークタイムは、Seagete の ST910021AS が、10.5ms で、HGST の HTS722020K9SA000ms が、10ms と、ほぼ同じなので(測定の仕方がスペックを見ても同じかどうかよく分からなかったので比較は微妙ですが）、キャッシュが Seagete 8MByte に対して、HGST 16MByte と大きく違うので、この辺りに原因があるのかもしれません。
回転数が同じであれば、大体速度が同じだと思っていたのですが、そうでは無いんですね。。。勉強になりました。
恐らく単位面積当たりのデータ密度が増えて、少ないヘッドの移動で大量のデータが読み書きできる様になったためだと考えられます。
追記： HGST SATA 200GByte 7200rpm (HTS722020K9SA00)は、市販のディスクで、少なくても購入当時はThinkPadのオプションではありませんでしたが、「ThinkPad ハード・ディスク・アクティブ・プロテクション・システム」(振動を感じるとHDDを一時的に停止するシステム）は、問題無く動作しています。（私が買うときにこの機能がHDDメーカーに依存するのか心配だったので追記しておきます）