ASUSTOR の NAS で使っている HDDの LED が赤くなっていたので、ASUSTOR の「ストレージマネージャー」というツールから確認した所、RAID1 を組んでいるディスクの片方から障害が報告されていました。
使用している HDD は、WD の NAS用 HDDの REDと呼ばれるブランドですが、以前の購入記事から3年半経っており、残念ながらHDDの保証(3年)も切れていました。
SMART情報を確認すると詳細な障害状況がわかります。
「Raw_Read_Error_Rate」がしきい値「51」を超えて「104」になっているのが原因のようです。
このエラーが正確に何を表しているかは、メーカーの人しかわからないのですが、恒久的なエラーであればディスクが一部読めなくなっているはずです。
しかし、それだとこの「51」というしきい値は高すぎるので恐らくソフトエラー(リトライなどで読み込めた)では無いかと想像しました。
「Reallocated_Sector_Ct」が「0」に注目してみます。どうやら Reallocation は発生していないようです。
通常 HDD は予備セクターをもっていて、障害などで使えなくなったセクターを予備のセクターの領域にアサインしなおします。Reallocate は字面から言っていくつ Reallocate が起きているかだと思われますが、これが「0」という事は、恐らく元のセクターを捨てて別の場所に引っ越ししないといけないような深刻な障害は起きてないのかなと。想像しました。
一点だけ謎な事があり「不良ブロックスキャン」というのを ASUSTOR のストレージマネージャーの画面からできるのですが、それだと「不良ブロックがみつかりました」と出ます。
もしかして気づかないだけでデータが破壊されている?という気もします。(いづれにしても、RAID1にしているので、実際に OSからアクセスできないという事はないはずですが)
もちろんこの SMART の情報が正しくでてない可能性もありますし、一般向けの HDD は、「Reallocate」などの動作をさせない。と Firmware の差別化が図られている可能性もあります。
とりあえず交換は急がず、「大丈夫」な方にかけて、様子を見てみる事にしました。
一瞬、これを機会に容量の大きな新しい HDD を購入して置き換えようかと思ったのですが、3.5インチの 2TByte の HDDの値段が3年前から殆ど変わってない事に気づき、辞めました。
消費者としては残念ですが、業界としては大きい容量ができるたびに値段が下がっていくというゲームが終わって安定してきて喜ばしい事なのかもしれません。
と言いつつも、既に日立やIBMと言った大手が他社に吸収され、Playerがどんどん減っている上に、SSDや Flash にストレージそのものがシフトして行っている事を考えると、業界全体としてはまだまだ過酷な状況は続くのでしょう・・・