カメラ ハードウェア

NHK の原発の映像に使われている望遠レンズ

2011年3月19日

NHKが撮影しているヘリコプターの原発からの映像がよく考えるとすごい。

以下の映像を30km離れたヘリから撮っているとの事。

・絵はたまに少しゆっくり動く程度で、ブレが殆ど無い。
・30km先からこのサイズで映している。(解像度はあまり上がらないが、ズームは下の絵よりはもう少し効く)

これはすごい。まるで数100mくらいから撮っているようだ。

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SIGMA の 400-1000mm の望遠レンズを見たことがあるものの、全然そう言ったレベルでは無い気がする。

もちろん光学望遠とデジタル・ズームを組み合わせての物だと思うが、一体どんな機材を使っているんだろう。。。
と思っていたら、サンスポ.COM さんが取材してくれたようだ。世界に3台しかない日本製で、特注なので全てNHKが保有しているらしい。

その様子を30キロ以上離れた位置から撮影したのは、NHKが誇る1台3000万円の高性能カメラだ。同局と昭和機械製作所、開発・研究支援技術サービス会社「テクニカ」が共同開発し、世界に3台しかないという極超望遠ズーム光学系超高感度ビデオカメラシステムで、鮮明な映像を全国へ届けた。

<略>

同システムは2000年に、NHKが天文観測や災害撮影用として昭和機械製作所、テクニカに開発を依頼。コンピューターによってスムーズな操作ができる上に、撮影困難な遠くて暗い被写体を鮮明に映し出すスーパーカメラとして02年に完成した。

現在、世界に3台しかなく、そのすべてをNHKが保有。価格は1台3000万円で、最大1250倍のズームを備え、100キロ離れた地点までの撮影が可能という優れものだ。製作関係者によると、縦横3ミリ程度の新聞文字が、200メートル離れた地点から撮影できるという。

これまで、同システムは03年8月、火星が地球に約5575万0006キロの距離にまで最接近した際に使用。月明かりを頼りに歴史的瞬間を捕らえ、NHKの番組でその映像が披露された。

3000万という価格は意外と安いのかな。という気もする。
テクニカという会社は、以下の会社。すごくマニアックな臭いがする。

開発・研究支援技術サービスのテクニカ -科学機器・実験機器・測定機器の設計制作請負など

「昭和機器製作所」というのは、埼玉県の会社のようだ、業務内容は「:天体望遠鏡、天体観測器の製造販売、産業用ポンプの製造販売」となっている。

SHOWA KIKAI

制作した会社を調べていると、さらに詳しいスペックが見つかった。どんなものかと言うと以下のような望遠鏡を改造したようなものらしい。

望遠鏡 + CCD が基本構成で、制御装置は Windows 98ベースらしい。(このシステムが作られたのは、10年近く前)
画像ブレ防止ようのスタビライザーも付いているそうだ。
とは言え、当時の資料では、CCDはモノクロになっていて、我々が見ている映像はカラーである事から、何らかのアップデートがされているのは間違いなさそうだ。
Windows 7になっているかもしれないし、最新の手ぶれが補正技術が投入されているのかもしれない。

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レンズは、1250mm – 10000mm のズームで、1250倍という倍率らしい。(広角側焦点距離 1250mm と言うのも耳慣れないが、望遠側焦点距離が1万mm というのも耳慣れない。望遠鏡界隈では普通なのだろうが・・)

スペックを見る限りは、完全に光学系だけで構成されているように見え、デジタルズームについては言及がない。
ズーム時のF値の変化に合わせて、画面をデジタル処理して明るさを一定に保つ機能があるようだ。

詳細なスペックは、こちらで pdf で公開されていた。
http://www.technica.jp/pdf/optics-utc.pdf

今のデジタル技術を注ぎ込めば、空気の揺らぎでこれ以上解像度が上がりそうにない映像も(実際にゆらゆら陽炎のような映像になってしまっいた)、クリアな映像にできそうな気がする。
さらなる改良版も是非見てみたい。

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