1Password Dopbox ツール・ソフトウェア 効率化

買い切り版の1Password と Dropbox を使った同期環境の作成手順

2020年4月19日

この記事では、買い切り版の 1Password と、Dropbox を使って同期環境を作成します。
1Password には、月額のサブスクリプション (記事作成時点で $2.99 / 月) と、買い切り版(スタンドアロン版) の2通りがあります。


左側がサブスクリプション版( $2.99/月) 、右側が買い切り版( スタンドアロン版)の 1Password の価格です。買い切り版(スタンドアロン版)は、$49.99です。

買い切り版(スタンドアロン版)のライセンスは、Windows と Mac OS で別々に必要です。私の場合は、Windows PC と Macbook 用に別々に購入しているので、合計でおよそ$100ドル程度払っています。
買い切り版(スタンドアロン版)のライセンスは、同じ OS であれば複数のPCにインストールする事ができます。
また iOS / Android のスマホ版のアプリは無料です。ライセンスが必用なのは PC 版のみです。

サブスクリプション版は、1つのライセンスで全てのデバイスで使用できます。取得した UserID / Password で、ログインすればどの端末からも同じ環境が使用できます。考え方が非常に簡単です。

サブスクリプション版を検討される場合は、ソースネクストのサブスクリプションの3年版が、この記事作成時点で一番お得なサブスクリプションライセンスで、デバイス数関係なく、およそ 1万円で、3年間は最新の状態が保てる事を保証されています。

買い切り版(スタンドアロン版)の方が一時費用で全てが済むので、月額を考えたくない人は、買い切り版を考えても良いかもしれません。

ただ、現在は、1Password7 が最新バージョンですが、それ以前の買い切り版(スタンドアロン版)は、1Password4 でした。サブスクリプション版がアップデートされる一方で、買い切り版は長い事、更新がされておらず、買い切り版 は無くなった。とすら思われていました。

過去の経緯を知っていると、スタンドアロン版はいつまで続くんだろう?という心配もあるので最新OSのサポートなどを考えると、PCやスマホを頻繁にアップデートする人であれば、サブスクリプション版を買うのも選択肢だと思います。

逆に今後何年もデバイスを買い換える予定は無いしOSのアップデートも発生しない!という人は買い切り版の方がいいかも知れません。

いずれにしてもこの記事では、買い切り版(スタンドアロン版)の 1Password と Dropbox を使用して環境を作成していきます。

私の環境は以下のデバイスがあります (合計5台) 。これらを Dropbox を使って同期させています。

  • Windows PC (Windows 10)
  • Macbook (Mac OS)
  • iPad (iOS)
  • iPhone (iOS)
  • Android 携帯 (Android)

Dropbox のアカウントを作る

私は無料の 「Basic」のプランを使っています。

無償の Basic の場合は、Dropbox で同期できる端末は3台までに限られています。これは Dropbox のアプリを入れる端末の数を指しています。

モバイル端末の場合は、1Password との連携に限って言えば、Dropbox のアプリを入れる必用はありません。

1Password のアプリから直接 Dropbox にアクセスするので、制限事項の「3台の」の同期端末とはカウントされません。

PCは 1Password の同期用に Dropbox のアプリを導入する必要があるので、制限事項の「3台」にカウントされます。

Google Drive 等を使っても 1Password の同期が可能か?

1Password がプラットフォーム関係無く、標準で対応しているストレージアプリは Dropbox のみです。( Apple 縛りであれば iCloud もあります)

Google Drive を使用する場合は、ローカルストレージとして Google Drive を指定します (「バックアップと同期」ツールで、クラウド上の Google Drive とローカルのデータを同期させます)

PC間は Google Drive であまり問題が無く同期が可能ですが、モバイルアプリについては、手動でモバイル端末上のデータを毎回同期させる必要がありました。

一時期、導入してみましたが、モバイル端末上のデータは手動同期が面倒すぎて、結局、データが古いまま放置になりました。

また、Google Drive は端末間でファイルの競合が発生する事がありました。異なる端末間で、同じデータを参照すると言う点では Dropbox の方が作りが優秀だと思います。

Windows PC と Macbook に Dropbox のアプリをインストールする

ここでは、DropBox のアプリのインストール方法については省略します。以下からダウンロードします。

https://www.dropbox.com/ja/downloading

モバイルの端末については、Dropbox のアプリをインストールする必要はありません。

Windows アプリを使って、Vault (ヴォルト:保管庫)を Dropbox 上に作成する

全体の同期の元になる Vault (ヴォルト:保管庫)を作成します。

ここでは、Windows 上で作成しますが、Mac OS の上でも手順はほぼ同じです。

Dropbox の Windows PC 用アプリが既にインストールされてセットアップされている事が前提です

1. Windows 用の 1Password アプリをインストール

Windows 用の 1Password アプリを以下からダウンロードしてインストールします。

https://1password.com/jp/downloads/windows/

「Vault(ヴォルト)」とは、「保管庫」や「金庫室」という意味です。

2.「Crate a new vault on this PC」をクリックします。
3.ここでは「MyVault」という保管庫を作ります。

パスワードの部分は、マスターパスワードになるので、このパスワードを知っている人は、「MyValut」という保管庫の全ての内容を見る事ができます。
自分が絶対忘れず、かつ推測がされないものにします。

赤枠の部分の「MyVault」を作成するフォルダパスは、Dropbox 上のパスを指定します

4. これで保管庫が作成されました。
5.Dropbox 上のフォルダを確認します。

Dropbox 上に「Vault名.opvault」というフォルダーができているはずです。これを他の端末から参照する事になります。

一見、ファイルの用に見えますが、クリックするとフォルダーになっている事がわかると思います。

Mac OS アプリから Dropbox 上の Vault (ヴォルト:保管庫) 参照する

Mac 上に既に Dropbox がインストールされており、他の端末で作成された保管庫が Dropbox上に同期されて存在している前提の手順です。

1.mac 用の 1Password アプリをインストール

以下から Mac 用の 1Password アプリをダウンロードしてインストールします。

https://1password.com/jp/downloads/mac/

2. 1Password を起動します。

「Dropbox を使って同期」を選択します。

3. Vault (ヴォルト)を選択します。

「ファイルを選択」をクリックします。

4. Vault(ヴォルト)を選択します。

Dropbox 上の <valut(ヴォルト名)>.opvault を選択して「開く」をクリックします。

5. 以下の画面が出てくれば完了です。

マスターパスワードを入れて、1Passwaord を開き、データが見えるか確認します。

iPhone / iPad アプリから Dropbox 上の Vault (ヴォルト:保管庫) 参照する

1. 1Password のアプリをインストールします。

アプリを起動したら Dropbox を選択します。

2. 「Dropbox連携」をクリックします。

3. Dropbox にログインします。

あらかじめ作成しておいた Dropbox の ユーザーIDとパスワードを入力します。

4.「許可」をクリックします。

5. Dropbox 上に置かれた Vault (保管庫)を選択します。

Dropbox 上の Vault(ヴォルト)(保管庫)が自動的に検索されて表示されているはずです

6. 「完了」をクリックします。

7.「始めましょう」をクリックします。

「Touch ID を使ってロック解除」を、オンにしておくと、マスターパスワードの代わりに指紋認証などが使用できます。

 

Android アプリから Dropbox 上の Vault (ヴォルト:保管庫) 参照する

Android の 1Password はスクリーンショットが禁止されていたので、カメラで撮っています。

1. 1Password の Android アプリをインストールして起動します。

Password の Android アプリをインストールして起動します。

2. 「Dropbox」を選択します。

3.「<ヴォルト名>.openvault」が、あるフォルダを選択します。

4.保管庫 (Vault (ヴォルト)) を選択します。

<Vault名>.opvault (金庫室)を確認して選択します。

5. 確認画面です。

「この保管庫を使用」を選択します。

6. Vault (ヴォルト)の マスターパスワードを入力します。
7.ここまでくれば完了です。

指紋認証等がついているアンドロイド端末であれば、「バイオメトリクス認証によるロック解除」をONにしておくと、指紋認証等が、Vault (ヴォルト)のマスターパスワードの代わりに使用できます。

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